就職・転職は人生を変える大チャンス
自己破産の後の生活再建について、読者と一緒に考えていきたいと思います。
今回は、転職または失業状態からの就職という選択肢についてです。
転職すべきかどうかは心ひとつ
自己破産の後は、今の仕事を続けられるならそれは一つの良い選択だと思います。
収入が安定するし、破産で自分の環境が激変する中で、仕事だけでも変わらないなら心の安定につながります。
自己破産後も今の職場が居心地よければ、そうするのがいいでしょう。
自己破産は自動的に会社に知られるものではないですが、何かのきっかけでバレてしまうこともあります。
その時、周囲の態度が変わらず、むしろ力になってくれるような職場の場合もあります。
しかし、残念ながら居心地が悪くなることもあります。
責任ある仕事を任してもらえなくなるとかです。
そういう場合、ずっとその会社にいても将来が暗いので、適当なタイミングで新しい仕事に移るのがいいと思います。
あるいは、自己破産がバレたわけでも、職場の居心地が悪化したわけでもないが、あえて転職したくなることもあるでしょう。
「そんなに今の仕事が好きなわけじゃなかった。そしてここにいて自己破産になった。環境を変えたい。新しい場所に行きたい。」
そんな風に思う人もいるでしょう。
それならそのようにしてはどうですか?
今の仕事を続けるべきか、転職すべきかは職場の状態とその人の心の状態次第です。
変化を求める気持ちの方が強ければ、それに従えばいいのです。
転職すれば、1日の半分を費やす仕事内容もそこで付き合う人も変わります。
転職が人生を変える大きなきっかけになるのは間違いないです。
失業していた人も選択の幅が広がる
会社の倒産やリストラで仕事を失い、それまでできていた返済ができなくなって、自己破産に至った人もいると思います。
そんな人も身軽になった今、新しい仕事を探してみてはどうでしょうか?
以前だったら、抱えていた負債の返済をまかなえる収入の仕事しか選べなかった。
自由になった今は、収入が低くても好きな仕事を選ぶという選択肢もあります。
生活費が非常に安い田舎暮らしを始めることだって可能です。
全財産を失ったことは辛かったと思いますが、それはあなたを楽しませると同時に、縛り付けるものでもあったのです。
今はそれがなくなり、完全に自由です。
破産経験者に就職に不利な事は何もない
破産の経験は、戸籍にも載らないし、履歴書に書く必要もありません。
あなたを採用する際の人事・労務の諸手続きの中でも、それを調べられるようなものは何もないです。
官報に名前が出たことを異常に恐れる人もいますが、あなたはこれまでの人生で「官報」などというものを一度も見たことがないのではないですか?
官報は金融機関の債権回収担当とか、特殊な職業の人しか読まない出版物です。
普通の会社の人事部は官報のチェックなんかしていません。
大丈夫だから、自信をもって応募しましょう。